こんにちは。本日も私のブログをご覧いただき有難うございます。
今回は「思想カテゴリー」にて投稿したいと思います。
有名な幕末の武士である「池田長発」であります。
File:IkedaNagaoki.gif – Wikimedia Commons
2015年のNHK大河ドラマで「花燃ゆ」がスタートしました。
たぶん、このドラマは盛り上がる気がしています。
きっと、高杉晋作らが痛快な活躍をするのでしょう。
しかし、当時の日本には様々な知識人がおりました。
吉田松陰だけでなく、尊皇攘夷に影響を与えた平田篤胤しかり、海外を視察して、その動向を調査した池田長発などの方々です。
すでに幕末にあっては、海外の動向が気になるのは当然の事でした。
ひとつの「パラダイム」が変化する契機を向かえていました。
http://mahakara.blogspot.jp/2014/02/blog-post_4.html
その「パラダイム」がどのような状態に転がるのか、結果は明治政府の樹立となります。その明治政府も、天皇を南朝から祭り、新聞や帝国議会でも「何?」という雰囲気が発生していました。正当は北朝である為でした。
とにかく、日本国家が新しく出来上がるのですが、その天皇性のスタイルに影響を与えているのも平田篤胤らしい。
つまりは、すごい例えばですが、幕府内で「パラダイム」の変換があって、クーデターや妙な結びつきによる新しい国家樹立があったとしても、それもまた歴史としてあっても面白い事なのです。
さて、池田長発ですが、幕末の旗本です。備中国は井原の領主でありました。
外国奉行となり「遣欧使節団」を伴い、フランスを訪問する事となるのです。
File:Japanese Mission Sphinx.jpg – Wikimedia Commons
エジプトを経由してフランスに向かった時の写真です。
池田長発はパリに着きます。
そしてフランス政府と「パリ約定」を結びます。
これは、いわゆる薩長らがやった外国船に対する砲撃などの事件の賠償問題、そして関税の撤廃などを盛り込まれた約定でした。
いわゆる一方的な不平等条約と見られ、幕府からもお叱りを受けます。
もちろん、「パリ約定」は破棄されます。
ただ、池田長発は当時の海外の情勢を見ておりますので、日本がこのままではダメだと認識しています。
そこで幕府に同時並行で、開国への「上申書」を提出します。
そんな事したら、幕府も怒ります。
池田長発の領地も半減されて、蟄居してしまいます。
「上申書」には、これから日本が最優先で取るべき事が書かれていたようです。
しかし、実現する事はありませんでした。
さて、今回の投稿ですが、何故に池田長発を投稿しましたかと言いますと、ある出来事を思い出したからです。
覚えている方はおられるでしょか。
東芝日野工場で起こった、大量の派遣切りです。
当時、テレビや新聞を騒がせました。
実を言いますと、私の勤めています会社が、東芝日野工場と取引が御座いました。
しかし、当時の携帯電話は機能が増えすぎて、特殊な携帯電話となっていました。
池田長発のような社員が東芝日野工場にいたとして、何が出来たでしょう。
何も出来なかったでしょう。
外から見る限りでは、そのような雰囲気は感じませんでした。
ただ、今出来ることをやり続けた気配を感じます。
そして、大量の派遣切が起こりました。
その派遣切りの流れは、東芝日野工場だけに留まる事はありませんでした。
あらゆる会社が、派遣社員を人員の調整機能として使っています。
これは、仕方ないことです。
私が感じる事ですが、私も年齢を重ねました。
年齢を隠しますが、私の世代は受験世代でありまして、就職氷河期でありまして、派遣が一般化した時代です。
私は結婚をしておりません。
そのように考えを起こす余裕は、自分の中には無かったのです。
しかし、同年代の方が「お子さん、何歳ですか」と聞いてくる時があります。
私は逆に、「何故、結婚しているの」とびっくりします。
私は、今を持って生きる事に不器用でして、何とか社会生活を送っています。
しかし、少し周囲を見渡せば、私と同年代の方が、今をもって就職に付けたことが無く、私の元に派遣として採用してほしいと来た事がありました。
しかし、会社の都合で年齢的に採用できないのです。
派遣会社とも話をしますが、やはり年齢の方があふれているようです。
その理由は、今をもって多くの会社が倒産しているからです。
テレビや新聞で、いや、ネットではそれほど見受けられませんが、本当に多数の方々が苦しんでいる事でしょう。
私は、その苦しみが解るのです。
だから、安易な計画性を持っての人員の補充などできません。
そして、せめて人に尽くそうと願うのです。
さて、現在の東芝日野工場は、何もありません。
ただ、さら地が広がるだけです。
こうなってはいけないのです。
こうなってしまったら、終わりなのです。
池田長発は行動を起こしましたが、幕府に取り上げられずに政治活動から身を引き、42歳で亡くなったそうです。
東芝日野工場の件もそうですが、海外に目を向ければ、その時に取るべき方策があったはずです。
それは、一般の消費者でもわかっていたでしょう。
それを、そのままアップルやサムスン等が行うのですから。
会社に属していて、会社の目ではなく、海外を見る目が、どうしても必要なのです。
しかし、これは大変に難しい視野です。
何故って、会社に属していたら、そんな視野が育つわけがありません。
会社の視野しか、持ってないのですから。
いかに、池田長発のような視野を持って、海外を見るかが必要ですが、難しい事も事実ですね。
今回は以上にしたいと思います。
最後までお付き合いいただき、有難うございました。
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