私が思う J.S.バッハ 「マタイ受難曲」

 

こんにちは。本日も私のブログをご覧いただき有難うございます。

今回は「思想カテゴリー」にて投稿したいと思います。

 

J.S.バッハの「マタイ受難曲」であります。

 

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photo credit: Sebastian Bach via photopin (license)

 

バッハは有名です。小学生でも知っているでしょう。

私は、すごくバッハに詳しい訳ではありません。

私は時々ですが、バッハの「マタイ受難曲」を聞きたくなるのです。

 

それは「心の浄化」と言いましょうか、感じる物があるのです。

 

20代前半の事ですが、私には友人がなく、お金も無く、理解を求める者も無く、厳しさを感じていた時期がございます。

私はお金がないので、たまに地元の図書館へ出かけていました。

 

又、私はヘビーメタル系の音楽が好きでありました。

 

イングヴェイ・マルムスティーン」などの影響を受けました。 

 

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photo credit: Concierto de Yngwie Malmsteen en la sala Apolo de Barcelona via photopin (license)

 

こうしたハードロックの影響を受けますと、「クラシック音楽」への興味が一段と強くなるものです。

私は地元の図書館で、クラシック関係の本をあさりました。

そんな時に出会ったのが、「メンデルゾーン」でした。

 

「メンデルゾーン」は神童と呼ばれた方でした。

有名な曲が沢山ありますが、この「メンデルスゾーン」が発掘した作曲家が、あの「J.S.バッハ」でありました。

 

なんと、バッハは生前は有名ではありませんでした。

死後100年ぐらいして、「メンデルスゾーン」が世に示したのです。

 

「メンデルスゾーン」の卓越した眼力が、世に現したのです。

 

さて、「メンデルスゾーン」が1829年に「ベルリン合唱教会大ホール」という場所で、自らが指揮をとり、公演が行われました。

 

その曲こそ、「マタイ受難曲」であります。

 

 

実際はもっと長い曲ですが、こんな感じの曲であると感じて欲しいのです。

私はブログ内の「神様カテゴリー」という投稿にて、よく「マントラ」や「真言」を投稿していますが、この「マタイ受難曲」も同様に、心以上に響くものがあります。

さすが、宗教曲であります。

 

つまり、全てが詰まっているように感じ取れるのです。

もちろん、バッハが素晴らしいのは解りますが、「メンデルスゾーン」が素晴らしいのです。

この方の知性と理性が、惹かれるようにバッハを導いたと言える気がするのです。

なぜ、このように言えるかと言いますと、「メンデルスゾーン」は作曲だけでなく、哲学や絵画にも才能がある方であったからです。

 

しかし、「メンデルスゾーン」にとって、このバッハという偉人の発掘から発表までの作業は平坦では無かったようです。

一番の問題は、「メンデルスゾーン」が良いと思っても、周りの聴衆が理解できないといけません。

それが、成功と言う形で身を結んだので良かったと思います。

 

バッハ の「マタイ受難曲」なんて知ってるよ!と言う方は多いと思いますが、初めて聞く方には、衝撃のある曲です。

ただの曲ではなく、宗教曲であるので「魂」がこもっています。

そして、聞く方々の情念を浄化するように感じ得る曲であります。

 

こうした曲は、19世紀という時代より、特に必要となり得たと思います。

やがて、混沌とした世紀へと突入してゆくからです。

 

そして現代では、流れ着く場所の先が見えません。

どんなに客観的な方法を用いて計算をして世の中を構築しようとしても、元々、その計算方法が合っていたのかが解りません。

これは哲学者のフッサールか「近代合理主義」について話していた事です。

原発の件もそうですが、「近代合理主義」においては、客観的に展開する世界を科学的に把握できるという方向性です。

しかし、その方向性が誤っているという事を少しも疑わず、勝手な確信に基づいて世界が動いてきました。

この行き先が不安定と感じえる世界において、バッハ の「マタイ受難曲」は救いの曲である気がするのです。

 

「マタイ受難曲」は勝手に「ポツン」と現れた訳ではありません。

そして、今と言う時代にあっても多くの方々の心を救っているでしょう。

 

今回は以上にしたいと思います。

最後までお付き合いいただき、有難うございました。

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