こんにちは。本日も私のブログをご覧いただき有難うございます。
今回は「思想カテゴリー」にて投稿したいと思います。
少しだけ「桜花」について書きたいと思います。
「桜花」とは、第二次世界大戦中に、日本軍が開発した「人間爆弾」です。
photo credit: Kigisho MXY7 Ohka Model 22 via photopin (license)
この「ミサイル」のように見える機体が「桜花」です。
そうです。人間が「ミサイル」に乗り込んで、敵をやっつけるのです。
私が聞いた限りでは、走行距離37kmであり、350キロ爆弾となり飛んで行ったようです。
元々は、人間が乗り込む予定は無かったようです。
「ミサイル」なので、コントロールできるよに制御装置のような物を開発していたようですが、どうしても制御装置が開発出来ないかったようです。
そこで、思いつくわけです。
人間を乗せてしまえばいい。
あまりに設計思想がメチャクチャなので、信じがたい事ですが、日本軍は実践に運用を開始しました。
この「桜花」を「ミサイル」として、日本軍の攻撃機である「一式陸攻」へ装着させます。
photo credit: Kugisho MXY7 Ohka 22 (Imperial Japan) via photopin (license)
こちらが詳しい画像です。
そして、「一式陸攻」は「桜花」を装備して、実践へと飛び立ってゆきました。
しかし、早くも欠点に気づかされるのです。
「桜花」を発射すると、乗っているパイロットが気絶してしまうのです。
それは飛行機ではなく、「ミサイル」だからです。
発射される重力のため、気を失ってしまうのです。
「桜花」は発射後、海の中に消えてゆきました。
photo credit: DSC_0226 via photopin (license)
しかし、これではいけません。
「桜花」は実践に飛び立ってゆきます。
そして、敵艦を捉えるのです。
「一式陸攻」から発射されます。
しかし、飛行距離が37Kmと限られているため、途中で海の中に落ちてしまいます。
photo credit: DSC_0226 via photopin (license)
しかし、これではいけません。
「桜花」は飛行距離を50kmまで伸ばす改良を加えられました。
「特攻機」と違います。もはや「ミサイル」であり、飛行距離も限られていますが、
それでも「桜花」は実践に飛び立ってゆきました。
再度、敵艦に攻撃を加えるのです。
しかし、今度は別の問題が浮上しました。
「桜花」を運んでいる「一式陸攻」ですが、飛行速度が遅いのです。
これでは、敵の攻撃を避ける事が難しいのであります。
「一式陸攻」が、敵からの攻撃を受ける前に「桜花」を発射する必要があります。
しかし、敵艦までの距離がまだ足りません。
「一式陸攻」から「桜花」を発射後、敵艦に届く前に、海の中に消えてゆきました。
photo credit: DSC_0226 via photopin (license)
究極の人間爆弾である「桜花」は、大きな成果を上げる事はなかったようです。
しかし、アメリカ軍からは、もはや人間の理性を超えた兵器である事から次のようなコードネームで呼ばれました。
「BAKA BOMB」(バカ ボム)
私は恥ずかしながら、最近になって「桜花」の話を聞きました。(いや、去年か。)
調べて見ますと、有名な話である事もわかりました。
信じられない話ですが、半世紀前には、このような出来事があったのです。
本当に、信じられない世界です。
お国の為にと「設計する人間」も、「乗り込ませる人間」も信じられません。
戦争については様々な意見がございます。
簡単な事を申しますが、戦(いくさ)とは、生き残った者の勝ちであります。
その為、戦(いくさ)中は、常識では考えられない卑怯な方法を模索して、敵を倒すものですが、けっして自虐的になっては意味がないと意見したいのです。
それは「勝ち」にはなりません。
私は戦前の方々が、全員ではないにしても、大変な有識人であり、世の中の常識を理解している方々であると理解しています。
美しい心を響かせる世の中の体現者であると知っています。
その写し出された世の中が、日本でした。
しかし、その世界では、一滴の墨汁の色が一瞬の内に広がり、そこで生活する方々の精神に入り込みます。
これは、現代も変わりません。
私は、この一滴の墨汁を産み落とす偶然という驚異に気を付けたいのです。
誰もが、墨汁の色を真実と理解して、その理解へ、まい進してしまいます。
これは、美しい心を響かせる世の中の体現者であれば、なおさらです。
どうか、戦(いくさ)とは何よりも、生き残った者の勝ちが原則になります。
生き残る為に何をするかは、汚い手を使って、敵をやっつけるか、うまく逃げるかです。
今回は以上にしたいと思います。
最後までお付き合いいただき、有難うございました。
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