「ルター」を思い返す (形式なんか無意味だ)①

 

こんにちは。本日も私のブログをご覧いただき有難うございます。

今回は「思想カテゴリー」にて投稿したいと思います。

 

16世紀に活躍した「ルター」を思い返して投稿しようと思いました。

なかなか、エキサイティングな方でした。

 

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File:Lucas Cranach (I) workshop - Martin Luther (Uffizi).jpg– Wikimedia Commons

 

さて、「ルター」は聖職者でありました。

何故に聖職者になったかですが、その理由は「キリスト教」にあります。

当時、ヨーロッパを席巻していたのは「キリスト教」でした。

 

ヨーロッパに広がっていたキリスト教において、その教義を受けた民衆は「救われる事」を欲します。

何故なら、一般的にはキリスト教では「人間」が罪深い存在だからです。

そうしますと、ある意味として聖職者に付いた事は、当然であったのかもしれません。

 

父親は「法律家」になりなさいと言いましたが、「ルター」は「信仰心」から聖職者になってしまいまいた。

 

 

ところが、「ルター」は修道士になっても、特に「心」が救われる事がありません。

教会の生活も、その形式ばった行動も、脱力感をかんじてしまうのです。

 

何かが違う!なんだんだろう。

 

 

ただ、ヨーロッパに広がった「キリスト教」は、あまりにも強い力を持ちました。

反宗教的な事を言えば、殺されてしまいます。

 

土地もたくさん所有していましたし、お金も「お布施」により、たくさん持っていました。

 

圧倒的な支配力を持っていた訳です。

 

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  photo credit: Despedida Dom Dirceu-97 via photopin (license)

 

 

ところが、「ルター」には近寄りがたい世界でした。

「遊園地を思わせる施設」や「コンサート会場」などと同じような感覚です。

「建築物」も「ミサ」も、それが「心」を救う気にはならないのです。

 

 

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photo credit: 2006-12-17 12-22 Rom 080 Vatikanische Museen Stanze di Raffaello via photopin (license)

 

 

一時的な「形式ばった」世界が広がっているのです。

 

人間の「心」を救う世界を、ヨーロッパに広がる「キリスト教」から感じ得なかったのです。

 

「ルター」だけではないのですが、民衆は誰でも「救われる事」を望んでいるのです。

 

そして「ルター」は「救われる事」という事が、いわゆる「善い行い」や「善意」などの「道徳精神」ではない事に気づきます。

 

「質素な食事」や「貧しい職業」が関係している訳でもありません。

「変な修行」や「贅沢は敵だ」と思う事でもありません。

 

「ルター」からしたら、「人間」は罪深い存在ですが、だからと言って「形式」ばかりの「教会建物」や、「教義」や、「お布施」が、「救われる事」にはならないのです。

 

最も大切な事は、ただ「神」を信仰することでした。

 

 

それだけなのです。

それこそ、最も尊い行いである事に気が付いたのです。

 

その為、「ルター」には「聖書」が欠かせません。神の言葉がつまった書物の為です。

 

「嘘つきや悪人は、地獄に落ちますよ」と言われたら、神を信仰する人間なら避けようとするでしょう。

良く生きようとするでしょう。

 

しかし、こうした口調で人間を支配するより大切な事は、ただ「神」を信仰することなのです。

 

「ルター」はこの境地にたどり着きました。

 

そうなりますと、カトリック教会にいる事が苦痛になってきます。

 

そんな折、カトリック教会は便利な「おふだ」を販売し始めました。

 

「免罪符」と言われるものです。

 

なんと、この「免罪符」を教会で購入すると、「罪」が軽減されるのです。

なんと素晴らしい「おふだ」でしょうか。

 

しかし、この「免罪符」に切れる人間がいました。

「ルター」です。

 

明らかに、「心」を救う活動から逸脱していた為、ついに我慢できなくなりました。

ついに、「ルター」はカトリック教会に対立する決心をします。

 

ヨーロッパを席巻する「大巨人」である「カトリック教会」と立ち向かう事になります。

 

次回に続きます。

 

今回は以上にしたいと思います。

最後までお付き合いいただき、有難うございました。

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