アランの思想 「情動」という精神



本日は「情動」という精神の働きについてです。


まず、断っておく事があります。これは「心理学」ではありません。

私が述べます「情動」は哲学者「アラン」が著書「芸術論」の中で語っていた事です。

その為、ちょっと特殊な解釈かもしれません。


では、その内容を。


情動とは 外部の刺激によって肉体(心像、肺臓、筋肉など)に
生まれる精神の働きである事。

まず恐怖、ついで怒り。さらにはすすり泣き、涙。

それらが解き放されるときには、喜び、笑い。

と、こんな風に書かれていました。



私が哲学カテゴリーで「意識の場所をつかみましょう」をブログで書きましたが、

まず、「身体」そのものに精神(意識)が宿っています。

100パーセント、脳に精神が宿っているのではありません。


あなたは、好きな人と初めて握手をしました。想像してみてください。

あなたの肉体はどのような変化を起こしているでしょう。


あなたの身体に起こる事象を、脳が記憶します。脳が働く以前に、あなたの

身体に「精神の働き」が発生しているのです。


それは「うきうき感」のある喜び、「えー」と思う「悲しみ」かもしれません。



ところで、この「情動」は、人間だけに起こる現象ではありません。


あなたが動物を飼っているとしたら、その動物にも日常的に起こっている事なのです。




           photo credit: End of Level Boss via photopin cc
 

動物は、その「身体」に刺激を受けて、精神の働きを発生させます。


きっと「笑顔」を振りまいてくれるでしょうし、もしかしたら「怒っている」かも

しれません。



まぁ、「情動」という作用が、「身体が外部からの刺激により発生する精神」であると

簡単ですが、覚えておいていただけると有りがたいです。


誰か、他人に教えてあげれば、


「へー」


と言われる可能性があります。



さて、この「情動」が一つの対象だけに向けられて激しくなると、


「情念」という精神に変わります。



次回は、この「情念」について述べたいと思います。



今回は以上にしたいと思います。


最後までお付き合いいただき、有難うございました。




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