「ルター」を思い返す (ルター対ヨーロッパ最大権力者)②

 

こんにちは。本日も私のブログをご覧いただき有難うございます。

今回は「思想カテゴリー」にて投稿したいと思います。

 

前回の続きより、16世紀に活躍した「ルター」を思い返して投稿しようと思います。

だんだん、エキサイティングな行動に出始めます。

 

1517年10月31日、堕落した僧侶たちを戒める為に、ある文章を作成します。

さすが、法律家になる予定のあった「ルター」です。

素人では簡単に書けない文章を作成して、行動に移ります。

 

それが「九十五箇条の意見書」です。

 

20080722222408!95Thesen


File:95Thesen.jpg– Wikimedia Commons

 

「九十五箇条の意見書」としてウィッテンベルク城の教会の門扉に貼付け、反省を促そうとするのです。

 

もちろん、カトリック教会が反省するはずがありません。

それよりも、当時は封建社会であります。

 

ローマ法王や国王、そして従う国民があり、世の中が回っているのですが、

「ルター」は完全に無視しています。

普通の人ではありません。

もはや、精神のリミッターは切れているのです。

 

そして当たり前ですが、「ルター」に関する審問会議が行われるようになりまいた。

もう、ここまですれば「死刑」が目の前にチラつきますが、不思議な奇跡が起こります。

なんと、教会権力に嫌気をさしていた一般民衆が「ルター」を支持し始めたのです。

 

 

「ルター」の書いた「九十五箇条の意見書」はドイツ語に翻訳されて、民衆の多くが読み始めます。

そうしますと、カトリック教会の中にも「ルター」を支持する方々が出てきました。

 

こうなりますと、やや形勢は有利になりました。

「ルター」はカトリック教会と戦います。(一応、神職者ですが。)

 

つまるところ、「形式」にとらわれない、神職者でなくとも、誰でも「神」に接している事実を語るのです。

 

「見えざる教会」という、人の心の中にある信仰を主張するのです。

 

さらに「ルター」の言動は激化してゆきます。

なんと、当時カトリック教会のローマ法王である「レオ10世」を批判するのです。

ローマ法王は、絶対権力者です。 

 

 20110321110036!Pope-leo10

File:Pope-leo10.jpg - Wikimedia Commons

 

もう破天荒もいいところです。

「ルター」は調子に乗ってローマ法王と対立する方向に向かうのです。

 

もう、自分が処刑されるとか、そんな事を考える次元ではありません。

ローマ法王は、絶対権力者なのですから。

 

そして、1520年6月ですが、ローマ法王が「ルター」に対して「異端者」の教書の通知を行います。

もし、嫌であるならば、異端者を取り消し可能である内容でしたが、「ルター」が従うはずがありません。

 

またも破天荒な行動に出ました。

 

ウィッテンベルク城教会の前で、このローマ法王の教書を焼き捨てたのです。

 

もう、ローマカトリック教会とは、こちらから付き合う事はないよ、という意思表示でしょうか。

 

そう言う問題ではないのですが、「ルター」には、これが真実なのです。

 

ローマ法王も黙ってはいません。

さすが権力者という手段に出てきます。

 

当時の神聖ローマ帝国の皇帝である「カール5世」に「ルター」の始末を任せるのです。

 

20081118013426!Jakob_Seisenegger_001

File:Jakob Seisenegger 001.jpg- Wikimedia Commons

 

次回に続きます。

 

今回は以上にしたいと思います。

最後までお付き合いいただき、有難うございました。

0 件のコメント :

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。