こんにちは。本日も私のブログをご覧いただき有難うございます。
テンプレートを変更しまして、今後はカテゴリー表示がタイトルに付けられるので便利になりました。
さて、今日は「職人」と呼ばれる方々の「限界」について語らせて頂きます。
「職人」と呼ばれる方々は、様々な分野で活躍されています。その為、一見すると「スペシャリスト」であり、何でも解決してくれそうな気分になりますが、そんな事はありません。
「職人」である「職人」は、「職人の中の職人」です。
「職人」は「職人」の知識の中で生きています。それは、そこに「職人」の知識しかないのです。その為に、どうしても「世の中の言葉」を理解していない状態が続きます。
「白元」という会社があります。こちらの会社は「殺虫剤」を作る会社です。こちらの会社から「伝説的」な商品を生み出す事になるのですが、まずはその経緯を語ります。
「職人がゴキブリ殺虫剤の開発に熱を入れ続ける」
とにかく「最強の殺虫剤」を考えていたのかもしれませんが、ゴキブリを殺す為に有効な殺虫剤の開発に余念が無かったようです。ところが、殺虫剤の売れ行きは伸びません。
ゴキブリは発生するのに、殺虫剤の売れ行きに変化は見られなかったようです。
そこで、いわゆる「マーケッター」と呼ばれる方々が市場の調査を行いました。
家庭の主婦にアンケートを取る
何故、殺虫剤は売れないのか。その答えは「現場に聞く」事が適切です。その現場とは、つまり「主婦のご家庭」になります。
アンケート調査を行うと、これまた様々な回答が寄せられたようです。
●ゴキブリを見たくない
●触りたくない
●存在が理解できない
●関わりたくない
●殺してから触りたくない
などなどが寄せられたのでしょう。
そして、1つの答えにたどり着くのです。
つまり、ゴキブリを殺したい訳ではない
これが真理でした。ゴキブリが現れると殺虫剤で殺す事をイメージしますが、これが違っていたのです。そもそも、殺す事も行いたくなかったのです。
最も適切な言葉は「見たくいないし、触りたくない」のです。
つまり「殺虫剤」を強力にする意味が無かったのです。
しかし、「職人」の頭の中には「殺虫剤」を強力に開発する事が先行しています。
なぜにそうなるかは、本当に「現場の声」を聞く機会が無いからです。
そして生まれた「ゴキパオ」
「職人」の発想から離れて、「殺虫剤」を強くする事を考えるのではなく、「見たくない、触りたくない」を実践する「新たな殺虫剤」が誕生しました。
それが「ゴキパオ」でした。
https://www.youtube.com/watch?v=GbzqjZ33gF0
ゴキブリはこのように「泡」の中に閉じ込められてしまい、あとは見る事無く捨てられるのです。
こうした事から解る事は、一般に「職人」と呼ばれる方々は「職人」であると言う事です。「職人」は「職人」である事で最高なのです。
ただし、「世の中の声」を的確に聞く事には疎いのです。
「俺には技術があるから、何も怖い物なんてないぞ」と言う「職人」ほど、このように脆いのです。
「職人」は自らが判断する事を大切にする傾向がありますが、これも間違っています。
世の中の事を如実に理解して聞いているのが「営業職」などの方々だからです。その為に、この方々と協力関係をしっかりと構築しないと、「ゴキパオ」のような商品を生み出す事ができないのです。
職人気質だけでは世を渡れない
結果的に、職人気質だけでは世の中を渡る事は難しいのです。これは「技術職」だけに該当するような話ではありません。
それは「学生」から「スピリチュアル」から「主婦」から「お爺さん」まで、この特質した体質である「職人気質」に陥りますと、つまり「息詰まる」という現実があると言う事です。
「ゴキパオ」の説明でお分かり頂けたと思います。
けっして「職人」は優れて何でもできる訳ではありません。
私は、このような体質にならないように心掛けています。
今回は以上にしたいと思います。
最後までお付き合いいただき、有難うございました。
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